
今回はネット上で度々見かける、
”ホルコンで「出玉制御」や「遠隔」は行われているのか?”
にフォーカスを当てて、考察をしていきたいと思います。
まず最初に、ホルコンとは何ぞや?を簡単に3行で。
- 正式名称は「ホールコンピューター」略して「ホルコン」
- 遊技台の情報(大当たり回数、出玉数、投入資金額etc...)を収集
- お店の経営状況を把握するために設置、活用される
本当に説明が簡易的過ぎて申し訳ないですが、
もっと詳しく知りたい方はwikipediaあたりを参照下さいm(_ _)m
では、本題に入りますか。
ホルコンで「出玉管理」や「遠隔」は行われているのか?
最初に結論を述べると、殆どのお店ではやっていないと思われます。
では、理由を説明していきますね。
ネットワークが不安定になった時のリスク
私は生業として、インフラやシステムのエンジニアをしておりますが、
「ネットワークの調子がおかしいんだけど!!(怒)」
「コンピュータが起動しなくなったんだけど!!!!(怒)(怒)」
...なんてことはしばしばあります。
つまり、インフラ設備も激熱演出同様、100%の信頼度は無いのです(笑)
中でも「ネットワーク」のトラブルなんてのは頻度が高い傾向があります。
仕組上、必ずホルコンと遊技台はネットワークで接続されています。
もし、当落や出玉数がホルコン側で管理されている状況で、ネットワークに問題が発生した場合、どうなるでしょうか…。
- 延々と終わらない抽選演出、ガチなフリーズ((((;゚Д゚))))
- 店全体、もしくは島単位で一切当たりが来ない((((;゚Д゚))))
地獄絵図ですね…。
こんな状況を招いてしまっては、信用の失墜、客離れは避けられません。
全国展開しているチェーン店だったら、もう最悪の事態ですよね。
ホルコン依存のホール運営はリスクが高いため、殆どのお店で採用されてないと考えます。
だって、そんなことしなくても店側は儲かるんだもの。
とにかく、お店が儲かる仕組みになっている
わざわざホルコンで当落制御しなくても、お店側は利益を上げることが出来ます。
それは、お店のリピーターを増やし、お客さんにたくさん遊技してもらうだけでいいのです。
以前の記事で、コンピュータが生成する乱数には偏りがあるため、
パチンコには好調と不調の波があると解説しました。
つまりは、台のスペック以上に「出る時」と「出ない時」があるということです。
ですが、長い時間を掛けて各種確率は台のスペック通りに収束していきます。
では、もしスペック通りの確率で当選する機種を100人が実践した場合、収支はどうなるのか、
筆者の大好きな「CRフィーバー 戦記絶唱シンフォギア」を例に計算していきましょう。
シンフォギアはライトミドル(1/199)で確変突入率は52%、継続率は約80%です。
※詳細は下記を参照ください
https://pachiseven.jp/machines/5225#mpanel24
下記のケース、理論値から計算をします。
想定ケース
・実践人数:100人
・当選回転数:199回転目
・1kあたりの抽選数:20回
・初当たり出玉:420玉
・換金率:3.57円
理論値
・平均確変継続数:5回
・平均出玉数:約3200玉
では、早速計算開始!
1kあたり20回抽選が行われるため、初当たりの199回転目までは10kの投資が必要。
⇒100人想定なので、お店側に1000k(100万円)入る。
初当たり後、100人のうち48人は確変に突入せずに終了。
⇒420玉(1.5k相当)×48人 = 72k(7万2000円)をお客さんに還元。
初当たり後、100人のうち52人は確変突入。5回継続して3200玉獲得。
⇒3200玉(約11.5k相当) × 52 = 598k(59万8000円)をお客さんに還元。
結果:お店側が330k(33万)の勝ち。
...はい、普通に遊技してもらうだけでお店が勝っちゃうんです。
なので、わざわざ高価な高機能ホルコンを買って出玉制御をするのは、
メリットよりもデメリットの方が大きいと思います。
費用対効果が悪すぎです。
と、いうことで、
殆どのお店では遠隔、出玉制御は行ってないだろうという結論です。
では、また!