
治験もなかなか良いお小遣い稼ぎになります。
なんとなく「大学生のバイト」とイメージがありますが、実際に治験に参加してみるとあらゆる年齢層の人がいて、若い人だけのバイトではないということがわかります。
治験とはいったいどんな仕事なのでしょう?
今回は謎が多い治験のアルバイトについてお話していきたいと思います。
治験ってなに?

治験とは、新薬の承認を国から得るために実際に人の体でデータを集める臨床実験のことです。
とは言っても、開発の初期の段階では人体実験をすることはありません。
初期は動物実験を繰り返し、充分なデータが揃ったところで人体実験に入ります。
治験が行われる頃には新薬開発の最終局面に入っています。
治験が終了すれば後は承認を得るだけという段階で人の体を使うので、それほど恐れるものでもありません。
また、治験と言えば病院で使われたり市販される薬の実験が主流ですが、中には健康食品や化粧品などの治験もあります。
治験ってどんなことをするの?

治験は様々な形態があります。
- 数日~1か月程度の入院
- 1か月半~半年ほどの通院
- 数回の通院
入院するタイプは、食事はきっちり残さず食べる、間食禁止、ネイルや化粧禁止など、細かい規制はありますが、検査や診察時間以外は比較的自由に過ごせます。
3日くらいの入院なら漫画など持ち込んでしのげますが、1か月の本格的な入院になるとかなり時間を持て余すそうです。
通院タイプは来院したときに次回の通院日が知らされますので、その日に必ず通院する必要があります。
行けなくなった場合は延期も可能ですが、必ず連絡が必要になります。
予定をすっぽかすようなことが何回かあると病院側から治験の打ち切りが言い渡されます。
きっちりとしたデータを取るにはイレギュラーを起こす人では都合が悪いのです。
通院は比較的ラクな治験となりますので気が緩みがちです。
やるなら最後まで日にちと時間を守ることができる責任感の強い人でないと務まらないかもしれません。
治験で実際にやることは、決められた通りに薬を飲んで、血液検査、問診を受けます。
毎回ではないですが、心電図などをとることもあります。
血液検査は必ずあると思ってください。
入院での治験では、初日に8回も血液検査をしたなどの経験談もあります。
治験の謝礼金について

治験の報酬についてですが、治験はあくまでもボランティアという位置づけで行われており、本来は報酬はないものです。
しかし、体と時間を犠牲にして貴重なデータを提供してくれた人に対して、製薬メーカーからの「謝礼金」という形でお金が支払われます。
病院によっては「交通費」という名目がつく場合もあります。
入院では、副作用の重篤性によっても変わってくるかと思いますが、4泊5日ほどで20万円になるものもあります。
通院は1回でおおよそ1万円~2万円ほどの謝礼がもらえます。
複数の治験入院を渡り歩き、1年で200万円を稼いだという話もあります。
通院タイプの治験に参加した私の体験談

私は糖尿病の持病があったのですが、ネットをさまよっている時にふと見かけた糖尿病の通院治験の募集が気になり、なんとなく応募してみました。
治験バイトは報酬が高額なイメージがあって、ちょっとお金に困ってたので怖さを振り切ってやってみることにしました。
条件がHbA1c値10以上で、かなり重度の糖尿病患者を募集していました。
幸いにも?私はその条件に合致したのですぐに治験に参加できることが決まりました。
治験の初日には説明会、血液検査と身長体重などの測定、問診があります。
一緒にスタートする人たち数人が集められて、治験の説明と使用される薬と副作用の説明を受けます。
治験者には見分けはつきませんが、薬はプラセボの場合もあることがここで明かされます。
この時点で辞退するかしないかを問われて、参加することが決まったら契約書のような書類に記入して治験がスタートします。
そして3週間分の薬と謝礼金を受け取り帰宅します。
謝礼金は20,000円でした。
病気を持っている人のハードな治験だったので相場よりも多かったのかもしれません。
以後、通院のたびに20,000円を受け取りました。
私が受けた治験は3週間に一度の通院で、ひと月に2回となる月もあったので、月40,000円の収入は有難かったですね。
通院してやることは、まず尿検査、血液検査、血圧測定、3通院に一回の心電図測定、そして問診が終われば、薬・謝礼金・次回通院日のお知らせを受け取って帰宅です。
一連の検査は流れ作業的に流れていくので、時間は早ければ30分、長くても45分くらいで終了するのでとてもラクでした。
そんな感じで計15回くらい通ったと記憶しています。
私は注射は平気なので、本当に何の精神的負担もなく受けることができました。
また機会があればやりたいな!と思ってます。
まとめ
治験って何をしているのかよくわからなくて、経験する前は危険なバイトというイメージでしたが、やってみるとそうでもありませんでした。
病院のスタッフもフレンドリーでテキパキと動き、全体的に明るいムードが漂っていました。
気になる人は一度やってみるといいですよ!
一度治験をやると、定期的に治験のお知らせが入るようになります。
雰囲気をつかめば、高額バイトに繋がりができてお金に困らなくなるかもしれませんよ。