【ビジネスマナー】就活中のあなたへ!社会人になる前に「敬語」の復習はどうでしょう?

言葉遣い、姿勢、身だしなみ、食事の仕方等、社会人として知っておくべきビジネスマナーは多岐に渡ります。

中でも言葉遣い、特に「敬語」は絶対に押さえておきたい項目です。

皆さん、「敬語」は国語の授業で再三学習されたことかと思いますが、
この記事を読んで、今一度、敬語の復習をしていきましょう!

敬語の種類

敬語には大きく分けて3種類あります。尊敬語・謙譲語・丁寧語です。中でも尊敬語と謙譲語は誤用や混同が少なからず見受けられます。

敬語を正しく使えば、礼儀正しい人だと好印象を持たれるでしょう。一方で誤って使った場合、お客様や上司等、目上の方を不機嫌にさせてしまいかねません。

それぞれの意味や使い方について、一つずつ確認していきましょう。

1. 尊敬語

尊敬語とは、社長や先生等、目上の方の動作に対しての敬意をあらわす敬語です。動作をする方を持ち上げることによって敬意を示します。

◯尊敬語の例

先生が資料をご覧になる

部長は毎朝8時には出勤される

・会長は毎朝コーヒーを召し上がっている。

ポイントは「誰が」です。動作をする方は、あなたにとって目上の方です。間違えて自分の動作に尊敬語を使わないよう、気をつけましょう。

また、尊敬語は語尾に「〜される」や「〜になる」等をつける場合と、「お越しになる」のようにまるっきり変わる場合とがあります。

以下はまるっきり変わる場合の一例です。

・食べる、飲む → 召し上がる

・着る     → お召しになる

・思う     → 思し召す(またはお思いになる)

・言う     → 仰る(または言われる)

2.謙譲語

謙譲語とは、自分(あるいは身内)の動作をへりくだらせることによって目上の方に対する敬意をあらわす敬語です。

◯謙譲語の例

私がお客様の元に伺う

・(私が)部長からのメールを拝読する

・(お客様との電話にて)「(同僚の)◯◯は只今別の電話に出ております。」

ポイントは「私(あるいは身内)が」「目上の方に」です。身内とはあなたの家族であったり、社外の方とやり取りする場合の社内の方等です。詳しくは「5.よくある間違い」にて解説いたします。

また、謙譲語は語尾に「〜いたす」や「〜させていただく」等をつける場合と、「拝読する」のようにまるっきり変わることがあります。

以下はまるっきり変わる場合の一例です。

・聞く     → 拝聴する

・食べる、飲む → いただく

・言う     → 申す、申し上げる

・会う     → お目にかかる

3.丁寧語

丁寧語とは、話している方、あるいは文章を読んでいる方に対して敬意をあらわす敬語です。

◯丁寧語の例

・今日はとても良い天気です

・「おはようございます。」

・この文章は、敬語について書かれています

いわゆる「です」「ます」「ございます」が丁寧語で、文末に用いることで丁寧な文になります。

よくある間違い

ここではよくある間違いとその例文、及び正しい使い方について紹介します。

◯自分(身内)に対して尊敬語を使う

私の父がそのように仰っていました。

私の父がそのように申していました。

・(お客様に対して)「◯◯課長もその件はご存知です。」

→「課長の◯◯もその件は存じております。」

家族は身内なので、尊敬語ではなく謙譲語を使います。また、社内であれば上司に尊敬語を使いますが、社外の方に対しては社内の人も身内なので気をつけましょう。

◯目上の方に対して謙譲語を使う

・部長がスピーチを拝聴した。

→部長がスピーチをお聞きになった。

・先生が食事をいただく。

→先生が食事を召し上がる。

目上の方の動作に対して謙譲語を使ってしまうのは大変失礼です。尊敬語と謙譲語はしっかり使い分けましょう。

◯二重敬語

・「先生の本を拝見させていただいた。」

→「先生の本を拝見した。」

・課長が重要なことを仰られた。

→課長が重要なことを仰った。

二重敬語とは、尊敬語+尊敬語や謙譲語+謙譲語のように、同じ敬語を重ねて使用することです。より丁寧に言ったつもりが、逆に大げさな印象に変わり失礼です。

何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しですね。

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第4の敬語!?

冒頭で敬語は3種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)だと説明しましたが、第4の敬語といわれているものがあります。それが「美化語」です(丁寧語の一種だとする説もあります)。

美化語は上品に言い表わそうとする時の言い方で、「お酒」や「ご飯」等、「お」や「ご」をつけます。

「お」をつけるか「ご」をつけるかについては、以下のような分類をされることが多いです。

「お」がつく場合→日本古来の言葉(大和言葉)

例:お寿司、お酒、お肉

「ご」がつく場合→中国から伝来した言葉

例:ご挨拶、ご理解、ご気分

ただし上記は多いというだけで、以下のような例外もあります。

◯「お」も「ご」もつけられる場合

例:誕生、祝儀、身内

「食事」「身体」や「ゆっくり」等、逆に使った方がしっくりくる場合もあります。

また最近では「おビール」のように外来語にも使用することがありますが、基本的には使用しません。例えば「おスマートフォン」や「ごパソコン」等となってしまい、非常に違和感がありますね。

二重敬語の項と重なりますが、丁寧にすれば良いというわけではありません。適切に言葉を使い分けることで初めて意味があります。

まとめ

敬語には、まだまだ色んな種類があります。例えば「会社」の尊敬語表現は、話し言葉では「御社」、書き言葉では「貴社」と使い分ける等です。

また、「よろしかったでしょうか。」等のバイト言葉や、目上の方には「ご苦労様です。」ではなく「お疲れ様です。」等、注意する点は他にもあります。

「習うより慣れろ」という言葉の通り、特に新社会人や就職活動中の方は積極的に敬語を使っていくことをおすすめします。

これからの長い社会人生活を考えると、少しでも早い内に正しい敬語を身に付けた方が絶対に良いからです。

機会があれば、身近な敬語についてぜひ調べてみてください。
新しい発見が見つかるかもしれません。

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