
先日、Google Adsenseの審査が通ったことに歓喜し、鼻息を荒げつつこちらの記事を書きました。
そして、今日もアドセンスの管理画面をニタニタしながら開きました。
すると…
なんかアラート出てるぞ。
要注意 - ads.txt ファイルが含まれていないサイトがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。
どうやらads.txtをサイトに含める必要があるらしいです。
・・・確かに言われてみれば対応してなかった。
Googleアドセンスを始めて、この問題にぶつかる方は結構多いと思うので、
今回の記事ではads.txtの書き方から設置方法までを解説していきたいと思います。
ads.txtとは
ads.txtは一言で表現するとアドフラウド(広告詐欺)を防ぐ仕組みです。
現在、多くのメディア広告はRTB(Real-Time Bidding)という仕組みを利用しており、
Webサイト(メディア)に訪れた読者のCookie情報(サイトの閲覧履歴)から、
興味関心がありそうな広告をシステムが自動的に選別して表示させています。
※GoogleアドセンスもまたRTBの仕組みを利用しています。
読者としても興味のある広告なら読んでみたくなりますし、
広告主はユーザが見たくなるような広告をターゲティングして表示させられるので、
両者にとってwin-winの関係を築くことが出来るのです。
しかし、このRTBの仕組みには悪用される欠点がありました。
RTBではWebサイトの広告枠に対してシステムが自動的に広告のマッチングを行うため、
広告主が「Webサイトにちゃんと広告が出ているか」を確認することが難しいのです。
その欠点を悪用し、悪意のある者によって
「実際に広告を取得しているように装い、広告費を搾取する」という広告詐欺が横行しました。
そこで登場したのが「ads.txt」です。
ads.txtにWebサイト運営者の識別情報を記載して所定の階層に設置することで、
広告主は広告を出しても良い相手なのかを識別できるようになるのです。
つまり、ads.txtを設置していなければ、
広告主によっては広告提供が行われないということになります。
そのため、確実に広告を掲載するためにads.txtを設置してくださいね~と
Googleさんは告知してくれているワケです。
ads.txtの書き方
ads.txtのフォーマットは下記です。
"SSPドメイン", "ユーザID", "管理タイプ", "タグ情報"
各情報をカンマ区切りで記載します。
下記手順でGoogleアドセンス用のads.txtを作成していきましょう。
テキストエディタであれば何でも大丈夫です。
今回はWindows標準のメモ帳で作成します。
①メモ帳を開く
Windowsキー+「R」で[ファイル名を指定して実行]を開き"notepad"と入力して「OK」
②メモ帳に下記を入力
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
pub-0000000000000000の部分はご自身のIDに置き換えてください。Google Adsenseから届いているメール等に記載されています。
③名前を付けて保存
保存時は下記に気を付けましょう。
ファイル名:「ads.txt」
文字コード:「UTF-8」
ads.txtの設置方法
今回はエックスサーバーの場合の手順を紹介します。
どのレンタルサーバでも手順は大体同じですので、参考にしてみてください。
①FTPソフトウェアのインストール
お手元のパソコンにFTP(ファイル転送用)のソフトウェアをインストールしましょう。
今回はWinSCPをベースに解説していきます。
リンク先よりプログラムをダウンロードして、画面の指示に従ってインストールしてください。
②サーバにログイン
WinSCPのインストールが完了したらサーバにログインします。
ログインに必要な情報(ホスト名、ユーザ名、パスワード)は
エックスサーバーのサーバーパネルから確認することが出来ます。
ログイン情報の確認方法
a. エックスサーバーのサーバーパネルで「FTPアカウント設定」
b.設置するドメインを選択
c.FTPソフト設定タブを押下
ここに[FTPサーバ名]、[ユーザ名]、[パスワードのヒント]が記載されています。
WinSCPからログイン
WinSCPを立ち上げると下記のような画面が表示されるかと思います。
先程確認した情報を入力して、「ログイン」を押下しましょう。
転送プロトコル:[FTP]に変更
ホスト名:サーバーパネル表示のFTPサーバ名
ユーザ名:サーバーパネル表示のユーザ名
パスワード:サーバーパネルのパスワード
③ads.txtのアップロード
[ルート>ドメイン名]の下にpublic_htmlというディレクトリがあると思います。例:当ブログなら「/moshikamo.com/public_html」
そこに先程作成した「ads.txt」をアップロードしましょう。
WinSCPの画面で該当のディレクトリに辿り着いたら、
ads.txtファイルをドラッグ&ドロップでアップロードすることが出来ます。
④作業後の確認
アップロードが完了したら念のため確認をしましょう。
Webブラウザで下記のURLにアクセスをして、ads.txtの中身が見えればOKです。
https://"ルートドメイン名"/ads.txt
例として、当ブログの場合は「https://moshikamo.com/ads.txt」となります。
以上でads.txtの設置対応は完了です。
お疲れ様でした!
最後に
上記の対応をしても、Googleアドセンスの管理画面に表示されている警告は直ぐには消えません。
私の場合は対応後、翌日に消えました。
ですので、対応後警告が表示されたままでも不安にならないでください。
それでは、今回はこのぐらいで!